産後に向けた備えと養生〜助産師&産後ドゥーラの場合〜

おはようございます〜^^
ついに梅雨入りなのでしょうか?!な雨降りですね。。

「家族のはじまりをあなたらしく♡生活からまるごとサポート」いちご助産院の石上です!

産後ドゥーラに興味あって(利用したい、はたまた、なりたい!)という方も多く見てくださっているので、今更・・・と自分をあきらめずに筆を取りますw

もしかしたらご記憶にある方もいらっしゃるかもしれませんが、、
(こんな写真を載せていました)

やるやる詐欺で、約3ヶ月引き延ばしていた「やりたかったこと」実現の日が来ました(笑)

それは、3月に行われた「産後ドゥーラの集い」という
全国から産後ドゥーラが一度に会する機会がありまして、
そこで自分の産後や産後ドゥーラの役割について、振り返り症例報告として発表させていただきました。

勇気をふりしぼったことで、
実は、、
今年度実施予定の一般社団法人ドゥーラ協会による養成講座16ー19期の講師を一部担当することになりました〜♡パフパフ〜
普段やっていることも言葉にして、伝えるのって、また難しく・・・燃えてますwww

そこでの音源を文字に起こしましたので、長文になりますが、ご紹介します。
(Special thanks♡ふっきーこと福井裕香さん)

<ドゥーラの集い発表・逐語録> 2018/03/01実施 15分弱

8期の石上麻似と申します。埼玉県川口市で活動しています。

私は助産師でもあり、上の子が5歳になったんですけど、産後や育児の経験を通して、産後ケアがもっと必要だし、産後女性へのアプローチがもっと必要だけれども、なかなか現実、当時病院で働いていたんですが、退院してしまうとフォローしきれない現実、本当はもっとその後に大変なことが待っていて、本当に手が必要なのはそこなんじゃないかと思う経験があって、認定産後ドゥーラになりました。

その後、実際に第2子の出産を6月にして、いかに自分らしく産後を過ごすのか、豊かに自分が望むように過ごせるのかということを考えながら過ごしてみて、「お母さんにとって」ということを知ってもらいたく発表をしたいと思います。こういう取り組みでというより、一母親としての症例報告をして聞いていただけますと幸いです。

方法として、自分が産後についてどういうイメージを持っているのか、皆さんがプランニングをしている時のイメージをしながら聞いていただけたら思うんですが、自分で考えて言葉にする作業をしました。実際それが自分で持っているイメージだけじゃなくて、それがどんな一般的にどんな風に産後を過ごすといいよ~と勧めている方はどんな風に過ごし、他人(ひと)の手を借りているんだろう、ということを勉強というか本を読んだりしました。(ドゥーラ養成講座の中でも)産後のリアルを伝えてくれている、吉田紫摩子さんの本『産褥期』3冊。4人お子さんがいらっしゃって、どんどん産後を極めていくという方です。極めている人はどうしているのかということを知るためです。
産後に必要なのは自分自身、母親としての体力が必要というのも経験上よくわかっていたので、認定NPO法人マドレボニータのマタニティケア教室に通って、出産や産後に向けてどう過ごしていこうというのを自分だけでなく、母親同士で話せる場に参加したり、体力をということでエクササイズをしたりしました。

これから産後に向け考えていくにあたって、どういう風に過ごしていくのかを理解していただくために、私の家族のことをお話しすると、基本核家族、実両親と義理両親も元気なんですが50代で比較的若くまだ働いていて、サポートや手を借りることはできるけど、一緒に共倒れしたり、余裕がなくなってぶつかり合うのは嫌だなって思っていました。私の母は再婚して、妹がまだ中学生だったので、私の産後すぐに「(妹の)期末試験があるからあんまり行けないな。仕事もある。」という状況だったけど、その中で「やれることはやってあげたいんだよ」という想いが私の母親からありました。夫の両親はすぐ近くには住んでいるんですけど、自営業で飲食店をやっていて、拘束時間がとても長いというところがあったので、なかなか全部を頼り切るというのは家族の中だけで済ませるのは難しいのかなって感じていました。

実際産後の生活のイメージを考えた時に、私が何をしたいかなって思ったことは、まずは「身体を横たえる、養生したい」「気持ち的にもゆっくりしたい」「美味しい・やさしいご飯が食べたい」「夫も含めて家族で余裕がなくなってギスギスする状況、体調も共倒れで、サポートしてもらいたいのに・・・となるのは嫌」ということがありました。家族以外の人が家に入ることによって、人との繋がりを感じたいと思ったことと、心許せる人と産後を一緒に共有したかった(赤ちゃんを抱いてもらったり、自分がこうという状況を見てもらったり)、一緒に時間を過ごして、委ねてみたかった。また日中赤ちゃんと2人の生活というよりは、その中で赤ちゃんのことも話すんだけど、大人の会話がしたいなというのもありました。
究極の心地いい産後ってなんだろうとか、産後に向けてお母さんにどういう風に伝えたら楽しく過ごせるよというのを探りたいと思っていました。

こういうことを色々色々考えたんですが、現実は夫にそれを言うのを、こういう風に過ごしてみたい、人に家に入ってもらっていいかということを話をしようかと思った時に、それっていい妻とか、いい母像とはかけ離れていないのかな、夫はそれを望んでいるんだろうか、私はこれはわがままなんじゃないかなとか葛藤がすごくありました。
なので、自分の中でなかなか言い出せなかったんですけど、そこでいいきっかけとしては、ドゥーラにプランニングに来てもらって、夫と同席して、どういう風に過ごしたいと思っているんですと聞いてもらいました。その時の印象を聞いてみました。私の明確な目標をすごく理解してくれて、私が助産師なのでプランニングも緊張されていたようなんですが、「私が行くなんて、お祝いドゥーラだけでいいわ」という気持ちみたいだったみたいだったのですが、夫にも体験してもらいたい理解してもらいたいからということでお願いをしたら、「ドゥーラである私を通して、石上さんは夫に訴えているんだなと感じた」と返してくれました。
なので、産後プランニングはお母さんとマンツーマンですることも多々あるかなと思うんですけど、女性は男性や、身近にいるパートナーですら本音をなかなか言えない現実があって、なおかつやってもらいたいと言っても夫がそこで過剰労働というか、仕事も頑張って来て、家でもなんでもやろうというのはやっぱりどうしても無理な話なんですよね。
なので話し合うきっかけになるというところは、大きなドゥーラの役割。ということが、私も夫にも体験してもらえたし、私の想いが伝えられるきっかけになったのはすごくよかったなと思いました。

出産や実際のサポートがどうだったかというと、出産は帝王切開の既往があったので、予定で帝王切開になりました。
夫が仕事へ行く前に毎日できる家事をしてもらって、プラス実母は仕事をしていることもあって泊まり込みは難しかったので、週に1-2回ほど来てもらいました。メインドゥーラには2週間に1回程度だったんですけど来てもらい、産後ケアの必要性を認知している、ママには休んでもらっておしゃべりしたりするなどの理解がある、友人が計16人くらい来て下さいました。
その中、私の率直な感想としては普段の生活よりすごーく素敵に家で過ごせました。美味しいご飯を食べられる、家がこんなに綺麗に片付いている、掃除機もかけてほしいと伝えたらかけてくれるなんてきれい!みたいな、私ずっと産褥期でいたいと思うくらい、幸せな産後を過ごせたなーと思っています。

夫にも産後にこういう生活を体験してみてどう思った?と聞いてみたら、文章にして送ってくれたんですけど、私が助産師であることもあって、ずっと上の子が生まれてから、というか妊娠してから、毎日母親学級というか、両親学級を受けているような状態の夫だったので、妻がどうだったのかという目線がすごく強いんですね(笑)
ドゥーラが来てくれて、妻の家事負担が減ってゆっくり休めたことがよかったし、いろんな話をしてストレス発散が基本そこでできているので、余裕が生まれていて、僕が帰って来た時に疲れた顔をして「今日は何があって、何があって・・・・」とマシンガントークされないというのがすごく心地よかったらしいです。
なので、夫婦間もそれぞれ余裕があったので、上の子どうする?って、上の子は保育園に行きなくないとか、赤ちゃん返りをして、家にいたいとか、わがままになるとか、今までとは変化したことが当然あったんですけど、それも余裕があった上だったので、対応ができたかなと思っています。
実際に里帰りせずに自宅で過ごした場合は、夫ももちろん家事育児を手伝ってくれると思うんですけど、でも普段とこれが違うとかこうじゃないんだよねーとか、もっとこうしてほしいとか、せっかくやったのに、悲しい顔とか文句で返されたりするとすごくモチベーションが下がるということをすごく主張していました。なので妻の期待に応えられないということが辛かったなと思った第1子の産後があったみたいで、そうじゃなかったのはよかったという風に言っています。産後ドゥーラについても、産後うつや夫婦間の不仲、産後クライシスと呼ばれることに、やっぱりならない、ブレーキをかけるというところにも産後ドゥーラの役割はすごく大きいと思うので、こういうサービスが一般的になったらいいな~と男性目線でも思ってくれたみたいです。

最後まとめになるんですけど、産後に向けた想いに女性自身もわかっていないということが多々あると思うんですけど、想いやニーズを言葉にするということがすごく想像以上に難しくって、さらにそこに誰に来てもらおうとか、ここはどうしようかなとかの調整を、妊娠中の女性がしていることが圧倒的に多いと思うんですけど、これはすごく大変で、妊娠中のホルモンの影響もあって、ぽわ~と幸せな気分なのに、あれしなきゃこれしなきゃって準備をすることで、それを台無しにしちゃうような気分でもあったんですね。
なので、産後にサポートしてくれるような人の理解がすごくあって、ここはこうしたらいいよ~とか、こうするよーって手を出してくれる人がいて、プランニングに関わってくれることはすごくありがたいことだなと思っています。なので、産後ドゥーラがプランニングに来てくれることは家族にとってすごくいいことなので、実際のサポートに繋がらなかったとしても、プランニングで産後の実際を知ってもらうとか、こういうことが手伝ってもらっていいんだよというメッセージを伝えていけるということは大事なことだなと感じました。

また、色々調整することは大変なことではあるんですけど、大変さを乗り越えた先に「もう一度体験したい産後」を過ごせたことは本当に良かったので、みなさんも理解や共感や、サポートは今でも十分あると思うんですけど、必要不可欠だと思います。

最後に家族が心身ともに健やかに、時々涙を流したり喧嘩したこともあったんですけど、大きく落ち込んだりしなくて済んだのは、余裕があって、支えられるという経験ができたことは私にとって、とても楽しかったです。
そんな産褥期を是非みんなにも過ごしてもらいたいなと思って、発表させていただきました。ご静聴ありがとうございました。

最後に産後ドゥーラのお仲間からもコメントをいただき、ほっこり致しました♡

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産後を心地よく、あなたらしく♡自宅で過ごせるようお手伝いする助産師&産後ドゥーラです。
→いちご助産院・石上麻似のプロフィール^^

基本的には、①午前(10−12時)・②午後(13−15時)・③全日(10−15時)で承っております。
こちらの日程で、ご希望ある場合には、お気軽にご相談ください^^

🍀埼玉県川口市・蕨市では
毎月第3水曜午前・・・おしゃべりサロン(蕨市北町公民館)
毎月第3金曜午後・・・赤ちゃんサロン(川口市婦人会館)
で、ご相談・おしゃべりしています^^

🍀川口市新生児訪問指導者として委託を受けた訪問活動も、2018年5月〜はじめております♫

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